【医学部受験】必要な科目、社会の選択について - 医学部受験バイブル（医学部予備校エースアカデミー）

今日は医学部受験に必要な科目についてお話しさせていただきます。

まず大きく分けて国公立の医学部と私立の医学部で必要な教科が異なります。

国立と私立ともに、必要になる教科は英語と数学と理科2教科で、数学は数学1A・数学2B・数学3が基本的にはどの大学でも必要です。

理科は化学・物理・生物の3つの中から2科目を選択し、多くの人は化学物理もしくは化学生物の2教科を選択します。物理生物という2教科も可能ではありますが、受験生としては少ないというのが現状となります。

国公立の医学部だと、上記の教科に加えて国語と社会が必要になってきます。

特にセンター試験（新：共通テスト）で国語と社会が必要になります。国語に関しては現代文・古文・漢文が必要になります。

社会はやや複雑ですが、まず日本史B・世界史B・地理B・倫理政経（倫理と政経が合わさったもの）があり、これらのタイプであれば基本的にはどの国公立医学部でも受験が可能です。

重要な点としては、国公立医学部の中には、「倫理のみ」あるいは「政治経済のみ」それから「現代社会」という社会の科目で受験できる大学が約3分の1ほど存在します。

また社会の選択については別の記事で解説すると思いますが、例えば日本史や世界史に比べると「倫理のみ」あるいは「政治経済のみ」それから「現代社会」という科目は、明らかに負担が少なくなってきます。

これらで受験が可能な国公立の医学部を受験できる方は、社会の選択においては負担が少ない教科を選択すると圧倒的に有利だと思います。

例えば関東圏でいうと、現時点では筑波大学、横浜市立大学、群馬大学に関しては「倫理のみ」や「政治経済のみ」、「現代社会」でも受験ができます。

そのためこれらの大学を受験される方は、科目としてはより負担の少ない倫理のみや政治経済のみを選択される方が有利にはなると考えられます。（今後変わる可能性があるので注意してください。）

細かい点は大学によって異なりますが、特徴的な点としては、国公立の医学部では二次試験（個別の学力試験）において理科に制限がある大学があることが挙げられます。

例えば関東圏で言うと、群馬大学は物理選択が必須になります。

そのため化学物理を選択している受験生しか基本的には受験ができないということになります。

その他にも、東京大学で国語や英語のリスニングが必要であることや、金沢大学で物理が必須になることなどの特徴があります。

また、二次試験で理科がない医学部も存在します。この場合はセンター試験でしか理科が出題されないことになります。

私立の医学部に関しては、基本的には英語・数学・理科2教科が必要になりますが、中には特殊な大学もあります。

東海大学に関しては理科は1教科で受験ができます。英語と数学は必須ですが、理科は化学、物理、生物から1教科で受験が可能です。

最もユニークな大学の一つとして帝京大学が挙げられます。帝京大学では数学が、数学1Aと数学2Bのみで数学3が出題されません。

また、数学、化学、物理、生物、国語から2教科を選択する点が特徴的です。例えば英語、国語、生物で受験が可能であり、この場合文系の人にとってはかなりありがたい制度となります。

英語のみ必須となりますが、数学3も必要ないほか、場合によっては数学自体が必要ない点はかなりユニークな試験となっています。

簡単に言うと上記のようになりますが、ここで厄介な点としては、医学部受験は入試科目が非常に多いという特徴があり、医学部受験の一番難しいポイントであるということです。

私立だけを見ても、数学は基本的に数学3まで含まれるほか理科は2教科必要になってきます。国公立になると、さらにセンター試験（新：共通テスト）で国語と社会も必要になるため、特に現役生の場合は単純に教科数が非常に多くて間に合わなくなってしまい、受験に失敗してしまうことが多くあります。

とにかく「教科数が多い」というのが医学部受験の特徴だと言えます。

この話に関しては、下記の動画で詳しく解説していますのでご覧ください。

ありがとうございました。

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